オンライン講座プラットフォーム比較|3つの分岐で選ぶ完全ガイド

オンライン講座プラットフォームは、機能一覧だけで選ぶと迷います。マーケットプレイス型か自社講座型か、日本語か海外か、既存顧客向けか新規獲得向けか。3つの分岐で、自分に合う選び方を整理します。

オンライン講座プラットフォーム比較のアイキャッチ画像
Udemy / UTAGE / Teachable / mosh

この記事の結論

オンライン講座プラットフォーム選びに、全員共通の正解はありません。先に決めるべきなのは、誰に、何を、どう売るかです。最初は固定費を抑え、講座の約束と販売導線が見えてから、必要な機能へ広げるのが安全です。

まず3つの質問で候補を絞る

下の質問で当てはまるものをクリックすると、読むべき比較ポイントへ移動します。迷ったら、まずは一番近い状態から見てください。

オンライン講座プラットフォームとは、動画教材、受講管理、決済、販売ページ、メール配信、顧客管理などの一部または全部を担うサービスです。

実績・事例

本記事は、Udemyで5,000名以上に届けたマーケットプレイス経験と、Teachable、UTAGEなど自社講座型を実際に使ってきた経験をもとに構成しています。

料金・手数料は2026年7月1日時点で公式ページを確認しています。ただし、プラン内容は変わるため、契約前には必ず各公式ページで最新情報を確認してください。

「オンライン講座を作るなら、どのプラットフォームがいいですか?」

この質問は、とても多いです。Udemyがいいのか。ストアカがいいのか。UTAGEやTeachableを使うべきなのか。KajabiやThinkificのような海外ツールの方が本格的なのか。moshやBASEのように手軽に始められるサービスで十分なのか。

ただ、ここでいきなりサービス名から選ぶと迷います。なぜなら、オンライン講座プラットフォームは「機能の優劣」だけでは決められないからです。

オンライン講座もビジネスであり、講座を通じて顧客の問題を解決するものです。だから、プラットフォーム選びも「動画を置けるか」ではなく、「誰の問題を、どんな導線で解決するか」から考える必要があります。

プラットフォームを選ぶ前に決める3つの分岐

最初に見るべきなのは機能一覧ではありません。マーケットプレイス型か自社講座型か、日本語ツールか海外ツールか、既存顧客向けか新規獲得向けか。この3つを決めると、候補が自然に絞れます。

サービス名より先に「売り方」を決める

多くの人は、プラットフォーム選びを「どのサービスが一番よいか」というランキング問題として考えます。

しかし実際には、集客をプラットフォームに任せたい人と、自社の見込み客リストを育てたい人では選ぶべき場所が違います。既存の生徒やクライアントに講座を届けたい人と、広告やSNSから新規獲得したい人でも、必要な機能は変わります。

たとえば、まず受講者実績を作りたいならUdemyやストアカのようなマーケットプレイス型が候補になります。一方で、高単価講座や継続講座、個別相談への導線まで作りたいなら、自社講座型の方が向いています。

  1. 分岐1集客を借りるか、自社で集めるか
  2. 分岐2日本語で完結するか、海外ツールも使うか
  3. 分岐3既存顧客向けか、新規獲得向けか
  4. 選定固定費・手数料・導線で決める

最初から完璧な環境を作らない

プラットフォーム選びで失敗しやすいのは、最初から「全部できる環境」を作ろうとすることです。

オンライン講座を始める段階では、まだ講座の約束、価格、カリキュラム、販売導線が固まりきっていないことが多いです。その状態で高機能なツールを契約すると、講座作成よりも設定作業に時間を取られます。

最初は、受講者が問題なく学べること、決済ができること、必要な案内が届くことを優先してください。反応が出てから、メール配信、ステップ配信、アップセル、会員サイト、広告連携を広げれば十分です。

分岐1:マーケットプレイス型 vs 自社講座型

集客を借りたいならマーケットプレイス型、自社の見込み客リストや販売導線を育てたいなら自社講座型が向いています。

マーケットプレイス型は「集客を借りる」選択

Udemyやストアカのようなマーケットプレイス型は、プラットフォーム内に受講者がいます。自分でゼロから集客するのが不安な人にとって、これは大きなメリットです。

特に、まだ自分の講座に需要があるか分からない段階では、マーケットプレイスで反応を見る価値があります。講座タイトル、テーマ、レビュー、受講者数を通じて、どの切り口に反応があるかを確認しやすいからです。

ただし、集客を借りる代わりに、手数料や価格決定の制約、顧客リストを自由に扱いにくい制約があります。Udemyは公式ヘルプで、講師クーポンや紹介リンク経由の売上では講師側の取り分が高く、Udemy側の通常販売では講師取り分が37%になると説明しています。こうした条件は必ず確認すべきです。

自社講座型は「導線を育てる」選択

UTAGE、Teachable、Kajabi、Thinkificのような自社講座型は、講座販売を自分のビジネス導線として育てやすい選択です。

自分の販売ページを作る。メールやLINEで案内する。無料ウェビナーから講座に誘導する。受講後に上位商品や個別相談へつなげる。このような流れを作りたいなら、自社講座型の方が自由度があります。

一方で、自分で集客する必要があります。プラットフォームに置けば勝手に売れるわけではありません。だから自社講座型を選ぶなら、講座本体だけでなく、集客媒体、販売ページ、決済、メール、個別相談までを一つの流れとして考える必要があります。

項目マーケットプレイス型自社講座型
代表例Udemy・ストアカUTAGE・Teachable・Kajabi・Thinkific
集客プラットフォーム内の集客を借りられる自分で集客する必要がある
手数料・費用売上時の手数料が中心月額固定費または決済手数料が中心
顧客リスト自由度が低いことが多い自社リストとして育てやすい
向いている人実績作り・反応確認をしたい人長期的な導線を作りたい人

分岐2:日本語ツール vs 海外ツール

日本語ツールは運用負荷が低く、海外ツールは講座機能や拡張性に強みがあります。受講者対応まで含めて、無理なく運用できる方を選びます。

日本語ツールは迷いにくい

UTAGE、mosh、BASE、ストアカのような日本語サービスは、管理画面、サポート、決済、受講者対応を日本語で進められるのが強みです。

オンライン講座を初めて作る人にとって、ツール操作の負担は想像以上に大きいです。動画をアップロードする、販売ページを作る、決済を設定する、受講者に案内する。これらの作業で英語画面につまずくと、講座本体に集中できなくなります。

特に、教室運営者、コーチ、コンサルタント、士業、専門職のように、ツールより中身が価値の中心になる人は、無理に海外ツールから始める必要はありません。

海外ツールは講座ビジネスとして広げやすい

Teachable、Kajabi、Thinkificのような海外ツールは、講座ビジネス向けの機能が充実しています。

複数コース管理、受講者管理、アップセル、クーポン、アプリ、メール連携、コミュニティ、分析など、講座を商品群として育てる前提で作られているものが多いです。英語に抵抗がなく、長期的に講座事業を伸ばしたい人には魅力があります。

ただし、日本の受講者向けに販売する場合は、決済、税務、サポート、表記、受講者への案内文などで調整が必要になることがあります。高機能であるほど、最初の設定も重くなります。

項目日本語ツール海外ツール
代表例UTAGE・mosh・BASE・ストアカTeachable・Kajabi・Thinkific
操作性日本語で迷いにくい英語画面に慣れが必要
サポート日本語で相談しやすい英語対応が中心になりやすい
拡張性国内運用に合わせやすい講座事業の拡張に強い
向いている人最初の運用負荷を下げたい人本格的に講座群を作りたい人

分岐3:既存顧客向け vs 新規獲得向け

すでに顧客がいるなら、受講しやすさと決済の簡単さを優先します。新規獲得をしたいなら、販売ページ、メール、ウェビナー、個別相談までの導線が必要です。

既存顧客向けならシンプルでよい

すでに生徒、顧問先、クライアント、メルマガ読者、SNSの濃い見込み客がいる場合、最初から複雑な仕組みは不要です。

必要なのは、購入しやすい決済、見やすい動画置き場、必要な案内、最低限の受講管理です。moshやBASEのように手軽に販売できる形でも、既存顧客向けなら十分に始められます。

この段階で大切なのは、ツールより講座の約束です。「この講座を受けると何ができるようになるのか」が明確なら、シンプルな環境でも売れます。

新規獲得向けなら販売導線が必要

一方で、新規の見込み客を集めてオンライン講座を売りたい場合は、講座配信だけでは足りません。

広告やSNSからLPへ誘導し、無料ウェビナーや体験講座で価値を伝え、メールやLINEで関係を作り、決済や個別相談につなげる。この流れが必要になります。

その場合は、UTAGEやKajabiのように販売導線まで含めて管理できるツール、またはTeachableとメール配信ツールを組み合わせるような設計が候補になります。AIで講座制作を短縮する場合は、AIを使えばオンライン講座は3時間で作れるの記事も参考になります。

項目既存顧客向け新規獲得向け
必要機能決済・動画配信・案内LP・メール・決済・ウェビナー・分析
代表例mosh・BASE・ストアカUTAGE・Kajabi・Teachable
重視すること買いやすさ、受講しやすさ見込み客化、教育、販売導線
向いている人すでに顧客接点がある人Webから講座を売りたい人

主要プラットフォーム比較

比較表を見るときは、月額費用だけで判断しないことが重要です。手数料、集客、顧客リスト、販売導線、受講者の使いやすさをまとめて見ます。

日本語プラットフォーム比較

日本語プラットフォームは、国内の受講者に向けて始めやすいのが魅力です。特に、ツール設定に時間をかけたくない人、受講者からの問い合わせを日本語で扱いたい人には現実的です。

ただし、同じ日本語ツールでも役割は違います。UTAGEは販売導線まで作りたい人向け、moshは個人サービスを手軽に販売したい人向け、BASEはEC感覚で商品として売りたい人向け、ストアカは集客面を借りたい人向けです。

プラットフォーム費用感特徴向いている人
UTAGE月額固定型。最新プランは公式確認LP、決済、メール、会員サイトなどを一体で扱いやすいWebで新規獲得し、講座販売まで導線化したい人
mosh固定費を抑えて始めやすい。手数料は公式確認個人講師、コーチ、レッスン販売と相性がよいまず小さく講座やサービスを売りたい人
BASEスタンダードは初期費用0円・月額0円。売上時に決済手数料等が発生ECサイト感覚でデジタル商品や講座を販売しやすい既存顧客にシンプルに販売したい人
ストアカ掲載・初期費用を抑えやすい。成約時手数料型講座を探すユーザーに見つけてもらいやすい集客が不安で、まず受講者実績を作りたい人

海外プラットフォーム比較

海外プラットフォームは、オンライン講座ビジネスを本格的に作る人に向いています。

Teachableは講座販売、Kajabiはオールインワン、Thinkificはコース管理、Udemyはマーケットプレイスとしての実績作りに強みがあります。ただし、海外ツールは価格改定やプラン変更もあるため、料金だけでなく運用負荷まで見てください。

プラットフォーム費用感特徴向いている人
Teachable月額プラン型。公式価格表ではプランにより取引手数料の有無が異なる講座販売、決済、受講者管理をまとめやすい海外ツールに抵抗がなく、自社講座を整えたい人
Kajabi月額は高め。公式価格表ではオールインワン色が強いサイト、メール、商品、ファネルを一体で管理しやすい講座事業を本格的にスケールしたい人
Thinkific月額プラン型。公式価格表ではBasicなど複数プランコース管理と受講体験に強い講座の提供品質を整えたい人
Udemy公開自体は始めやすい。売上配分は販売経路で変わる受講者数を伸ばしやすいマーケットプレイスまず実績・レビュー・反応を作りたい人

著者がおすすめする選び方

初心者は固定費を抑え、既存顧客がいる人は買いやすさを重視し、新規獲得をしたい人は販売導線まで見ます。講座が売れてから高機能化しても遅くありません。

初心者・まず始めたい人

初心者は、固定費をかけすぎない方がよいです。

理由はシンプルです。最初の段階では、売れる講座タイトル、価格、カリキュラム、受講者の反応がまだ分からないからです。ここで高機能ツールにお金をかけると、「元を取らないといけない」という焦りが出ます。

まずは、Udemyやストアカで反応を見る。既存顧客がいるならmoshやBASEで小さく売る。講座の骨子を先に整えたいなら、オンライン講座の作り方完全ガイドで全体像を確認してください。

既存顧客がいる人

既存顧客がいる人は、集客機能よりも買いやすさと受講しやすさを優先してください。

すでに信頼関係があるなら、複雑なLPや長いステップメールがなくても売れることがあります。むしろ、申し込み方法が分かりにくい、動画の見方が分かりにくい、案内メールが届かないといった運用の小さなストレスの方が問題になります。

この場合は、シンプルな決済と動画配信で始め、受講者の声を見ながら教材や導線を整えるのが現実的です。

Webで本格的に新規獲得したい人

Webで新規獲得したい人は、講座配信だけでなく販売導線まで考えてください。

SNS、広告、SEO、ウェビナー、メール、個別相談、講座販売。この流れを作るなら、UTAGEやKajabiのようなオールインワン型、またはTeachableと外部ツールを組み合わせる設計が候補になります。

ただし、最初から完璧なファネルを作る必要はありません。まずは無料ウェビナーや体験講座で反応を見て、売れる約束が見えたら仕組みを広げていく。この順番が、失敗コストを下げます。

よくある質問

ここでは、オンライン講座プラットフォーム選びでよくある質問に答えます。

Qオンライン講座プラットフォームは無料で始められますか?

A無料または固定費を抑えて始められる選択肢はあります。Udemy、ストアカ、BASE、moshなどは始めやすい一方、売上時の手数料や顧客リストの扱いを確認する必要があります。

QUdemyで始めてから自社講座に移行できますか?

Aできます。ただし、Udemyの受講者リストをそのまま自社リストとして自由に使えるわけではありません。実績作りや反応確認として使い、自社講座型へ移る導線を別に設計する必要があります。

Q日本語対応のオールインワンツールはありますか?

AUTAGEのように、LP、メール配信、決済、会員サイトをまとめて扱える日本語ツールがあります。新規獲得から講座販売まで一つの流れで管理したい場合に向いています。

QTeachableやKajabiなど海外ツールは初心者でも使えますか?

A英語管理画面に抵抗がなければ使えます。ただし、サポート、決済、税務、受講者対応まで含めると、日本語で完結したい人には負担になることがあります。

まとめ・次のステップ

プラットフォーム選びは、機能比較ではなく事業の流れから決めます。3つの分岐を押さえれば、選ぶべきサービスはかなり絞れます。

まず実績を作りたいならマーケットプレイス型。自社リストや販売導線を育てたいなら自社講座型。日本語で無理なく始めたいなら国内サービス。講座事業として広げたいなら海外ツールやオールインワン型。

大事なのは、最初から全部を作り込まないことです。オンライン講座は、作って終わりの商品ではありません。受講者の反応を見ながら、講座、販売ページ、メール、ウェビナー、個別相談を整えていくビジネスです。

次にやるべきことは、ツール契約ではなく、自分の講座が「誰のどんな問題を解決するのか」を1文で書くことです。その1文が決まれば、プラットフォーム選びも一気に現実的になります。

制作体制

著者: まさ津曲政光 / MECE Corp. 専務取締役

制作補助・構成支援: MECE AI

本記事は、MECE Corp.の支援事例、Udemyでの講座提供経験、Teachable・UTAGE等の運用経験、各公式ページの確認をもとに構成しています。料金・手数料・機能は変更される可能性があります。