WordPressでLPを作りたいものの、テーマとプラグインのどちらを使うべきか、通常ページと何が違うのか、公開までどう進めればよいのかわからない。選択肢が多いからこそ、初心者ほど最初の判断で止まりやすくなります。
先に結論を言うと、WordPressのLPは「訴求軸を決める、実装方法を選ぶ、固定ページを作る、表示と計測を確認する」の順で作ります。WordPressは便利な実装手段ですが、テーマやプラグインを選ぶだけで売れるLPになるわけではありません。
この記事では、WordPressでLPを作る3つの方法、選び方、実装手順、公開後の注意点を解説します。すでにWordPressサイトを運用しており、自分でLPを追加したい方を主な対象とします。
WordPressでLPを作る前に決めること
管理画面を開く前に、誰に何を提案し、どの行動を求めるLPなのかを決めます。ここが曖昧なままテンプレートを選ぶと、見栄えのよい枠へ情報を当てはめるだけになり、訪問者の悩みと提案がつながりません。
ツール選びより先に訴求軸を固める
訴求軸とは、誰のどの悩みに対して、商品のどの価値を中心に伝えるかという方針です。同じサービスでも、価格を重視する人と、短期間で成果を出したい人では必要な説明が違います。広告や検索語から来る人とLPの提案が一致しているかも確認します。
- ターゲットの現在の状況と悩み
- LPへ来る広告・検索語・紹介経路
- 商品で得られる具体的な変化
- 価格、特典、保証を含むオファー
- 購入、予約、資料請求など一つのゴール
企画から公開までの全体順序は、先に「LPの作り方|初心者向け基本ステップ」で確認できます。
WordPressでLPを作る3つの方法
実装方法は、ブロックエディター、LP機能のあるテーマ、ページビルダープラグインの3つが基本です。どれが優れているかではなく、必要な表現、更新する人、表示速度、保守負担で選びます。
| 方法 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| ブロックエディター | 標準機能を中心に軽く運用したい | 細かなレイアウトにはCSS調整が必要な場合がある |
| LP機能のあるテーマ | 既存サイトと統一して早く作りたい | テーマ変更時にデザインや機能が影響を受ける |
| ページビルダープラグイン | 自由な配置を画面上で作りたい | 機能過多、表示速度、更新時の互換性を確認する |
方法1:ブロックエディターで作る
見出し、画像、カラム、ボタンなどのブロックを組み合わせて固定ページを作ります。ブロックテーマを使う場合はサイトエディターでページとテンプレートを編集できます。繰り返し使うCTAや実績欄はパターンとして管理すると、修正漏れを減らせます。
方法2:テーマのLP機能を使う
テーマに用意された1カラムテンプレートやヘッダー・フッター非表示設定を使う方法です。既存サイトと文字やボタンの見た目を揃えやすく、追加プラグインを減らせます。ただし、必要なセクションを作れるか、フォームや計測タグを設置できるかを先に確認します。
方法3:ページビルダープラグインを使う
ドラッグ操作でレイアウトを作れるため、コードを書かずに細かな調整をしやすい方法です。導入前に、利用中のWordPressとテーマへの対応状況、最終更新日、サポート、出力されるページの重さを確認してください。プラグインを増やすほど管理と競合確認も増えます。
テーマとプラグインの選び方
初心者はテンプレート数より、公開後に自分で直せるかを重視します。LPは公開後に見出し、画像、オファー、フォームを改善するため、担当者が触れない環境では検証が止まります。
| 確認項目 | 判断基準 |
|---|---|
| 編集性 | 担当者が見出し・画像・CTAを安全に変更できる |
| レスポンシブ | スマートフォンで順序や余白を調整できる |
| 表示速度 | 不要な機能や大きなスクリプトを増やしすぎない |
| フォーム | 送信完了、通知、迷惑送信対策を確認できる |
| 計測 | アクセス解析や広告タグを適切に設置できる |
| 保守 | 更新実績、互換性、バックアップ手順が明確 |
公式ディレクトリからプラグインを導入する場合も、管理画面の互換性表示や詳細情報を確認します。無料か有料かだけで決めず、LPの目的に必要な機能へ絞ることが大切です。
WordPressのLP制作におすすめのプラグイン
おすすめは、作りたいLPと現在の編集環境によって変わります。標準のブロックエディターを伸ばしたいのか、独立したページビルダーで自由に作りたいのか、LP専用テンプレートを早く使いたいのかを先に決めてください。
| プラグイン | 向いている用途 | 選ぶときの注意 |
|---|---|---|
| Elementor | ドラッグ操作で細かなデザインを作りたい | 無料版と有料版の機能差、既存テーマ、表示速度を確認 |
| Spectra | 標準ブロックエディターの操作感を保ちたい | 使うブロックを絞り、機能を増やしすぎない |
| Kadence Blocks | 軽量性やアクセシビリティを意識してブロックを拡張したい | テーマとの役割重複や設定箇所を確認 |
| SeedProd | LPや公開前ページをテンプレートから早く作りたい | 必要なLP機能が無料版の範囲に含まれるか確認 |
導入前には、WordPress公式ディレクトリでElementor、Spectra、Kadence Blocks、SeedProdの最新情報、対応バージョン、更新履歴を確認してください。
Elementor:自由な配置とレスポンシブ調整を重視する場合
Elementorは、ドラッグ操作でページを組み立て、デスクトップ・タブレット・スマートフォンごとに見え方を調整したい場合の候補です。テンプレートや部品が多い一方、使わない機能まで追加しないこと、テーマや他の拡張機能との組み合わせをテストすることが重要です。
Spectra・Kadence Blocks:標準エディターを拡張したい場合
SpectraとKadence Blocksは、WordPressのブロックエディターへコンテナ、CTA、タブ、アコーディオンなどの表現を加えたい場合の候補です。編集画面を大きく変えずに機能を増やせます。両方を同時に入れると似たブロックが増えるため、基本はどちらか一方を選びます。
SeedProd:LP専用の制作フローを重視する場合
SeedProdは、セールスページ、登録ページ、公開前ページなどをテンプレートから作りたい場合の候補です。LPを通常サイトのデザインから切り離して管理したいときに検討できます。無料版で使える範囲と、有料機能が必要になる箇所を公開前に確認してください。
迷ったら標準機能から始め、必要な不足だけ補う
最初から複数のページビルダーやブロック集を入れる必要はありません。まず標準ブロックで構成案を作り、レイアウト、フォーム、再利用部品など、実装できない要件が見つかった段階で一つ追加します。プラグイン選びより先に、訴求軸とオファーを固めるという順番は変わりません。
WordPressでLPを作る実装手順
STEP1:バックアップとテスト環境を用意する
テーマやプラグインを追加する前に、ファイルとデータベースをバックアップします。既存サイトへの影響が大きい変更は、ステージング環境で表示と操作を確認してから本番へ反映します。
STEP2:固定ページとテンプレートを作る
固定ページを新規作成し、LP用の1カラムテンプレートを選びます。必要に応じて通常のナビゲーションやサイドバーを外します。ただし、会社情報、プライバシーポリシー、問い合わせ先など、信頼と法令対応に必要な導線まで消さないようにします。
STEP3:構成案に沿ってブロックを配置する
ファーストビュー、悩み、解決策、商品特徴、実績、利用手順、価格、FAQ、CTAの順に配置します。テンプレートへ合わせて情報を増やすのではなく、ターゲットの疑問に答えるために必要なセクションだけを置きます。
STEP4:フォームと計測タグを設定する
購入、予約、資料請求など、LPのゴールに合うフォームを設置します。送信ボタンを押した後の完了表示、通知メール、自動返信、完了ページまで実際にテストします。アクセス解析と広告計測は、同意管理やプライバシーポリシーとの整合も確認します。
STEP5:スマートフォン表示を確認して公開する
訪問の多くがスマートフォンになる想定で、実機でも確認します。文字の大きさ、画像の切れ、ボタンの押しやすさ、フォーム入力、追従CTAの重なりを見ます。公開後はキャッシュの影響も確認し、別端末やシークレット表示で最終ページを開きます。
- タイトルとメタディスクリプションを設定した
- OGP画像と代替テキストを設定した
- CTAとフォームを実際に送信した
- スマートフォンで横スクロールや重なりがない
- 画像をWebPなどで軽量化した
- アクセス解析とコンバージョンを確認した
- バックアップと更新担当者を決めた
公開後に注意すること
WordPressのLPは公開後も、コア、テーマ、プラグインの更新が必要です。更新前にバックアップを取り、更新後は表示、フォーム、計測を確認します。使っていないテーマやプラグインを放置せず、必要な構成を把握できる状態にします。
作って終わりにせず、訴求軸から改善する
成果が出ないとき、最初にページビルダーを替える必要はありません。流入した人、ファーストビューの訴求、CTAクリック、フォーム到達、送信完了を見て、止まっている場所を特定します。ツール変更は実装上の制約が原因だとわかったときに検討します。
LPの定義、成果指標、ターゲットとオファーの関係は「LPとは?意味・作り方・成果を出す設計まで完全ガイド」で詳しく整理しています。
まとめ
WordPressでは、標準のブロックエディター、テーマのLP機能、ページビルダープラグインを使ってLPを作れます。選択基準は機能の多さではなく、必要な表現を実装でき、公開後も担当者が改善できることです。
- ターゲットとオファー、訴求軸を決める
- 運用体制に合う実装方法を選ぶ
- 固定ページとLP用テンプレートを作る
- 構成案に沿って本文、CTA、フォームを配置する
- スマートフォン、送信、計測を確認して公開する
- 更新と分析改善を継続する
よくある質問
QWordPressだけでLPを作れますか?
Aはい。標準のブロックエディターでも固定ページとして作れます。細かなデザインやLP専用機能が必要な場合は、テーマの機能やページビルダープラグインを検討します。
QWordPressでLPを作るにはプラグインが必要ですか?
A必須ではありません。ブロックエディターやテーマの機能で必要な構成を作れるなら、追加しなくても公開できます。導入する場合は互換性、更新実績、表示速度、保守負担を確認してください。
QLPではヘッダーとフッターを消した方がよいですか?
A選択肢を減らす目的で通常ナビゲーションを簡略化することはありますが、会社情報、プライバシーポリシー、問い合わせ先など信頼に必要な導線まで消さないようにします。
QWordPressのLPが重いときはどうすればよいですか?
A画像サイズ、WebP化、不要なプラグインやスクリプト、フォント、動画、キャッシュ設定を順に確認します。変更前後を同じ条件で測り、表示とフォームが壊れていないかも確認してください。
QWordPressでLPを作るなら、どのプラグインがおすすめですか?
A自由な配置を重視するならElementor、標準ブロックエディターを拡張するならSpectraまたはKadence Blocks、LP専用テンプレートから早く作るならSeedProdが候補です。既存テーマ、必要機能、更新担当者、表示速度で選んでください。
QLP制作プラグインを複数入れてもよいですか?
A似た役割のページビルダーやブロック集を複数入れると、編集画面、CSS、保守、表示速度の負担が増えます。原則として主に使うものを一つ選び、不足する機能だけ個別に補います。